どうも、いつのまにかゲームばかりやってしまっていて何もできてないしゃけごんです。
前回PS4 Proを買って、ゲーム熱が久々に上がってきてたので、メトロイドヴァニア系のゲーム「Hollow Knight」やら「Dead Cells」なんかを「ブログ書かなきゃなー」と思いながらもやり続けてしまったわけです。
しかし!
自分のブログ書きたい熱が上がる製品が突如発売してしまったので、その全てを投げ捨てて早速記事にする事にしました。
iPad Pro 11の誘惑

昨年11月にAppleがiPad Proの後継モデル「iPad Pro 11」はiPadシリーズのハイエンドモデル「iPad Pro」シリーズの第3世代を発表しました。
iPad Pro 第3世代は同じくAppleが販売しているスマートフォンである「iPhone」シリーズのフラッグシップモデル「iPhone X」シリーズの持つスペックと思想を受け継いだ新しいiPadとして発売されました。
iPad Pro 第3世代はホームボタンを排除された全面タッチ液晶、顔認証システムFace IDといった賛否両論の種となっているiPhone Xシリーズのインタフェースを踏襲し、Appleの最高傑作と名高いA12 BionicのSoCをさらに進化させたA12X Bionicを搭載した超絶ハイエンドタブレットと生まれ変わりました。
高性能なニューラルエンジンが手元にある利点

Appleが賛否両論ながらTouch IDからFace IDに舵をとったのか。それは様々な理由がありますが、私はニューラルエンジンを用いたAI技術の進展に重心を置いているからだと思います。
昨年のiPhone XS/XRからニューラルエンジンを司るプロセッサ8基搭載しました。これはiPhoneXに初めて搭載されたプロセッサですがその数はなんと1基でした。iPhone XS/XRだと1秒間に5兆回処理の判定が行えるというとてつもないパワーが搭載されたという事になります。
近年では、機械学習機能が目覚ましく進化してきて、あらゆる分野で分析・統計を重視する用になりました。この機械学習は様々な視点から多くの判定の処理を行い、その判定の結果が近ければ、一致していると判定するといった事が主となっています。
Google検索であいまいな検索文字列でも、だいたいが検索できるのはこの機械学習が様々な入力を判定し、検索結果からユーザーがどのページへ遷移したかを結果として蓄積していて、どんなユーザーがどんな結果を求めているかの入力と出力データとして扱いその分析によってモデルケース化された結果の賜物といえます。
その分析・解析を行うには相当なケースを計算しなくてはなりません。その計算が行えるマシーンが手元に無いのであれば、どこかのサーバに頼る他ありません。そのサーバを利用するとしたらアクセスが集中してに順番待ちが発生するかもしれませんし時間がかかってしまうかもしれません。そして入出力データはまたどこかの誰かに知らない所で利用されるかもしれません。
そういった今までの統計分析を方法が手元にあればどうでしょうか。サーバには結果だけが保存されていて計算は自前で行えばあとは、少量のデータのやり取りで済みますし、余計なデータをサーバに送信する必要もありません。これであれあばとてもパーソナルな情報を扱う処理の場合などのセキュリティ上の問題なども回避できますよね。
Face IDは上述したような非常にパーソナルな情報を元にとても多くの判断が伴う処理です。表情は目の開き方や口角の上げ下げなど少しの感情のブレで違ってしまいます。顔に吹き出物が出ても違いが出るかもしれません。そういった細やかな揺らぎに対して秒間5兆回もの判定をさせる事で、一瞬で結果をフィードバックできるフローを「自前」で可能としているという事が特筆すべき点でしょう。
写真の背景をボケさせる機能も、この機械学習を「自前」で行っているのでリアルタイムに画面でボケ味を確認しながら写真を撮ることができるというわけです。面白いですよね。
ペンがくっつく!
そんな超絶タブレットのiPad Pro11ですが、何よりも良いと思えたのは「ペンがくっつく」という点でした。
私はiPad Pro 10.5を所有していて、スペックは申し分なく使っていましたが、iPad Pro 10.5に対応したApple Pencilは充電方法がiPadのLightningに直挿しになることと、コロコロ転がってどこかに行ってしまう事がありました。
打ち合わせでメモとかプロトタイピングにApple Pencilを使うことはあるのですがペンの置き場にはいつも困っていたので、常にくっついていてくれるならそれは便利だなと思いました。
ただ、ニューラルエンジンは良いけどまだまだハイスペックのiPad Pro 10.5も持っているしな…。miniのサイズならいいのにな…。というかそんなにお金無いしな…。というのは正直あったので、購入を見送っていました。
そして諦めていました、「その日」までは…。
iPad AirとiPad miniの新型発売

去る2019年3月18日、突如AppleはiPadシリーズの後継モデル「iPad Air」と「iPad mini」を発表しました。
そして発表されたiPadはどちらもApple Pencilが使えるという事で、とうとう「その日」が来てしまったのです。
iPad miniは7.9インチで私の手でもちょっと頑張れば片手で持てるので通勤中とかに広げるにはちょうど良かった事と、ガッツリ絵を描く人でもないのでペン対応のminiがあればそれでもいいやね、と思っていたのでとても魅力的に映りました。
年末に考えていた事も相まって「欲しい!」とは思ったものの。いざ買う時になって「いや待てよ、iPad Proと再度比べる必要があるんじゃね?」と思い、再度スペックを確認してみることにしました。
1.8倍の処理能力
iPad Air / miniとiPad Pro11との違いはまずはスペックです。
iPad Air / miniはA12 Bionicを搭載しiPhone XS/XS MaxやXRと同一です。CPUは6基、GPUは4基搭載し、前項目で上げた「ニューラルエンジン」も8基搭載しており差異はありません。私の使用していたiPad Pro 10.5はA10 Fusionなので、ニューラルエンジンはありません。
iPad Pro 11はA12X Bionicを搭載しており、さらにA12 BionicよりCPU搭載数が2つ多く8基、GPUのコア数はなんと3基多くなり7基搭載することで1.8倍のパワーを叩き出しています。
物理的にコア数がそれぞれ上がっている事で並列処理がとんでもなく速くなっているようです。
普通に使用する分には影響はそこまで出ませんが、iPadに高負荷のかかる処理である速度を求められる処理、例えば音楽制作や動画制作や3Dやスペックを求めるゲームを快適に動かすのであればスペックが高いに越したことはありません。
私は3Dゴリゴリの音ゲーと趣味が音楽制作ですので、処理に妥協したくないのでiPad Proに気持ちが傾きました。
新たなデザインの必然性

前述通り、Appleはニューラルエンジンを用いた機械学習にローカルで行えるよう舵取りをしているので、必然的にホームボタンを排除し、Face IDとなりました。
現状では、マスクをしているとロック解除されなかったり、暗い所では判定が難しかったりしていますが、正答プロセスと結果元にソフトウェアが更新されると精度が良くなる可能性は十二分にあります。
といった小難しい話は抜きにして、やはり全面が画面というのは本体サイズは同じでもホームボタンが排除されたことによって使用できる領域が広くなるのでとても魅力的です。
iPad Airやminiはこのニューラルエンジンが載っていながらHOMEボタンのある以前より踏襲された本体デザイン、そして対応するApple Pencilはくっつかない第1世代なので今更感は否めませんでした。
ちょっと心にセーブがかかった瞬間でした。
結果的に購入したのは…

上がった熱は止められる事もできず結局iPad Pro 11 スペースグレイ 256GB Wi-Fi + Cellularモデルを購入してしまいましたー!!
↓このリンクはWi-Fiモデルの64GBモデルです。
個人的にminiのサイズでiPad Pro 11と同じような本体デザインで、誤差2万円ならば断然「アリ」だったと思います。
しかし、やはり新しいものに目がない私は、新しい世界に触れたい、体験したいという気持ちと期待が勝ってしまいました。

この、凹凸のない画面、気持ちいいですね〜!!

iPhone 5の頃のようなちょっと角ばったデザインもカッコいいです。初代iPadにも近いですね。

LightningケーブルではなくUSB-Cになりました。ここは進化ですが、混沌を極めているUSB-C界隈なので使える・使えないのレビューはしていきたいと思います。
欠点としてはイヤフォンジャックが撤廃されてしまったのはかなり痛いですね。この側面の大きさならばつけられただろうにと思います…。
3.5インチ ステレオジャックを復活させるには別売りのこのコネクタが必要です。充電しながら使えないのが痛いので、また考えなければならないです…。
凄まじいスペック

試しにA12 Bionicを搭載したiPhone XS MaxとA12X Bionicを搭載したiPad Pro 11のベンチマーク結果を撮影してみました。数値だけで見ても1.8倍程度処理の違いが出ています。これは私の所持する「Macbook Pro 2016」の処理能力をも凌駕するとんでもないパワーを持っているという事になるようです。
新型アクセサリも購入!!
iPadやiPhoneといえば、やはりアクセサリーですね。今回も絶賛旅に出ていますよ(涙)
フィルムが使えない問題

マンガ風に描いてみました。下手はご愛嬌ということで…。
マンガのクオリティはさておき、購入して一番ビックリしたのは、今まで当たり前のように使えていて液晶保護フィルムを貼ると誤作動が起きまくる事でした。
自分もはじめはフィルムを購入したのですが、装着してからスワイプなどをしてみると動作がキャンセルされるような事が起きたり、音ゲーをやっていてロングトーンなどのために長押ししていると長押しがキャンセルされMISSと表示されてしまいました。
貼ったフィルムは5分で剥がすといった前代未聞の状況が起きてしまいました…。
iOS 12.2でフィルム不具合改善!!
そんな事件のわずか1日後にiOS12.2が発表されました。SNSなどでフィルムの不具合が改善したという話がちらほら聞かれ始めたので、
剥がしてとっておいたフィルムを貼って検証した所、見事改善されていました!!良かったよかった!!
ハードの問題かと噂されていましたが、ソフトウェアで解決できたみたいでとてもよかったです。
私が買ったガラスフィルムはこちらです。手触りさらっさらでとてもいい感じです。ペンを使うとかなり滑るので慣れが必要と思います。
iPad Pro 11はFolioケースでしょ!
iPad Pro 11/12.9から背面にマグネットがたくさんついて、純正のケースも全面も背面も覆うFolio型のケースが標準となりました。
純正はいかんせん高い。。1万円を超えてくるので買うには大分勇気が要ります。
そこで、純正のキーボード付きケースSmart Keyboard FolioはNode.jsをiOSで開発できるツール「Play.js」というものを発見したのをきっかけに買う覚悟を決めましたが、純正Smart Keyboard Folioを常くっつけていると音ゲーなど画面を天井に向ける起き方するとキーボード面が地面にくっついちゃうのでちょっと気を遣う仕様のようです。
iPad Pro 11/12.9は背面マグネットでくっついているので取り外しは今までのiPadやiPhoneのように本体に引っ掛けるという必要がないので、パッと外してサッとくっつける事ができるので取替が楽なのが利点です。
その取替で使用する目的で、Amazonで安くて評価の高いESRのFolioケースを購入してみました。
iPad Pro 9.7とiPad Pro 10.5で純正のSmart Coverを使っていた事があるので、それと比べるとちょっと手触りが違ったりしますが、前背面が覆われている安心感とスタンドになる機動性のよさがとても良く、ブラックを購入した所、自分の買ったスペースグレイモデルと統一感も出てGoodでした。

背面はカチッとくっついて「ハマった」感がすごいあります。

スタンドした所です。ぜんぜんズレる気配はありません!
はじまる新しい生活!!

結局iPad miniを購入せずiPad Proを購入しましたが、一切後悔のない良い選択だったと思います。
iPad miniはminiでとても魅力な所は変わりませんが、iPad Proの妥協のなさ、ハイスペックのもたらす新たな可能性に私はワクワクしっぱなしです!!
気になっている方はライフスタイルなどに合わせて熟考して見てください。きっとワクワクしますよ!
ちなみに、使用していたiPad Pro 10.5は奥さんに譲りました。奥さんも満足してるし良い買い物だったなーって思います。